カメオの石はとても薄く、土台の部分はカルセドニーのような半透明です。18世紀の終わりから19世紀の初めにかけて古代ギリシャ・ローマのカメオ及びインタリオの収集熱はコレクターの間では相当のもののようでした。
しかし実際はローマの悪徳商人がイギリス人に古代のものとして、コピーして作らせたものを高値で売りつけ相当儲けていたようです。贋作で有名はポニアトウスキコレクション)おそらくこのカメオは、この時代にローマ時代のスタイルで作られたものだと思います。

いく分やさしい顔立ちを見るとやはり新古典主義の作品なのが分かります。しかし今このカメオをただのコピー作品と考えるには美しすぎます。19世紀に作られたフレームの素晴らしさからもこのカメオの価値が伺えます。

18世紀 フレーム

19世紀

フランス