本当に美しい真珠です。このパールが出来上がるまでに一体どのくらいの時間が掛かったのでしょうか。パールは大きくなると二股に分かれる特性があるのですが、その容を葡萄に見立て 、その上に金でアール・ヌーボーの様式の葉を模りペンダントに仕立ててあります。

このペンダントはフランスのあるファミリーに伝わっていたものですが、二人の娘に相続され時に パールが間に入ったゴールドのロングチェーンと、このペンダントトップとを切り離して 二人で分けてしまったそうです。そして、こちらの方を一人が売りに出し、今僕の手元にあるというわけです。

もしかしたら、真珠はもっと古い時代のもので、100年ほど前に今のようなペンダントに されたのかもしれません。
いずれにせよ、このバロックパールを見ていると色々な事を想像させられてしまいます。

1890年頃

フランス