この指輪は、表面がとても艶やかに光り、全体にグレー掛った深いブルーの間から、明るいパープルブルーが、見る角度によって現れる神秘的なにオパールに、スカラベの彫刻を施したリングです。
スカラベの両脇にオニキスを置き、ホワイトゴールドの枠にセットされたこのリングは、スカラベというエキゾティックなデザインとヨーロッパの洗練されたアール・デコのスタイルがうまくマッチした魅力溢れる作品に仕上がっています。
リングの裏側を覗くとオパールの裏側に彫刻された絵が見えます。
これは一見エジプト文字で書かれたヒエログリフ(神聖文字)のようですが、枝に止まった鳥とその上に十字架があり、これはその頃にありがちな、エジプト文字風に描いたにいい加減なもののようです。

1925年頃

フランス